5-2-3 地1号方向探知機
陸軍に於いて無線を利用する方向指示用兵器の研究を始めたのは、昭和5年(1930年)頃である。
まず第一に研究されたのは、飛行機の方向指示としての無線標識であった。
次に地上小部隊の暗夜、濃霧の場合、又は密林内で前進方向を規正する方向探知機の研究を94式無線器材と平行に実施した。
昭和13年(1938年)無線通信器材研究方針により、右方向探知機の改良として無線表示機の研究を行った。
飛行機の方向指示としての無線標識は、初期の目的に沿わなかったので、差し当っては地上の短波方向探知機で間に合わせ、昭和10年(1935年)から機上方向探知機の研究に移ったのである。
本機は地上に設置して飛行機から発射する電波を測定して方向を定め(二箇所以上の探知所と共同するときには位置を定め)飛行機の誘導に使用する航法器材の一つである。
本機の重要諸元は次の通りである。
周波数 2.5~10Mc(型により3.0~15Mc及び1.0~9.0Mcのものあり)
受信機
方式 スーパヘテロダイン RF2 IF2 AF2
真空管 Coup RF Conv IF IF Det AF AF
6D6-6D6-6L7G-6D6-6D6-76-76-76
76↑ 76↑
Osc BFO
電源 6V蓄電池及び200V50mAコンバーター
空中線 H型直交アドコック空中線
H=6m D=6m
センス決定用としてL=2m 垂直型
ゴニオメーター 周波数範囲により2組を切替
本機は主として航測隊において、飛行機の航法のための方向探知機として実用せられた。
本機は94式54号型特殊受信機に改良を加えたものである。
陸軍に於いて無線を利用する方向指示用兵器の研究を始めたのは、昭和5年(1930年)頃である。
まず第一に研究されたのは、飛行機の方向指示としての無線標識であった。
次に地上小部隊の暗夜、濃霧の場合、又は密林内で前進方向を規正する方向探知機の研究を94式無線器材と平行に実施した。
昭和13年(1938年)無線通信器材研究方針により、右方向探知機の改良として無線表示機の研究を行った。
飛行機の方向指示としての無線標識は、初期の目的に沿わなかったので、差し当っては地上の短波方向探知機で間に合わせ、昭和10年(1935年)から機上方向探知機の研究に移ったのである。
本機は地上に設置して飛行機から発射する電波を測定して方向を定め(二箇所以上の探知所と共同するときには位置を定め)飛行機の誘導に使用する航法器材の一つである。
本機の重要諸元は次の通りである。
周波数 2.5~10Mc(型により3.0~15Mc及び1.0~9.0Mcのものあり)
受信機
方式 スーパヘテロダイン RF2 IF2 AF2
真空管 Coup RF Conv IF IF Det AF AF
6D6-6D6-6L7G-6D6-6D6-76-76-76
76↑ 76↑
Osc BFO
電源 6V蓄電池及び200V50mAコンバーター
空中線 H型直交アドコック空中線
H=6m D=6m
センス決定用としてL=2m 垂直型
ゴニオメーター 周波数範囲により2組を切替
本機は主として航測隊において、飛行機の航法のための方向探知機として実用せられた。
本機は94式54号型特殊受信機に改良を加えたものである。