日本帝国陸海軍無線開発史

大西成美氏の「本邦軍用無線技術の概観」をベースに資料追加

5-4-2 測風ゾンデ

5-4-2 測風ゾンデ
固定周波数のゾンデを飛揚し、方向探知機により高さと方向を追尾観測し、風向、風速に換算するものである。
2Mc附近の周波数を使用するものには、普通の方向探知機による測定が可能であるがせ、基線長4~6Km程度において3箇の測定所を必要とする。
之に反しVHFを使用するときは1箇所において高角及び方位角を測定することができる。
VHF側風ゾンデの諸元は
周波数   300Mc
送信機   VT-154 1ケ
電源   1次電池 2ケ
空中線  ダブレット(吊索を利用)
方向探知機 方式 超再生
真空管  Det   AF AF
        UN955-76-41
           UN955↑
           Qu、Osc
電源   6V蓄電池、45V乾電池
空中線  八木アンテナ(5素子)
 
参考文献
本邦軍用無線技術の概観 大西 成美
日本無線史 第九巻 電波監理委員会