日本帝国陸海軍無線開発史

大西成美氏の「本邦軍用無線技術の概観」をベースに資料追加

松下電器産業株式会社

松下電器産業株式会社
松下電器五十年の略史(昭和43年5月発行)からの抜粋
戦争の時代 
昭和12年から20年(1937から1945年)
三 太平洋戦争と軍需生産
「帝国陸海軍ハ本八日未明、西太平洋ニオイテ米英軍ト戦闘状態ニ入レリ」- 昭和16年12月8日、日本軍は、ハワイの真珠湾と英領マレー半島を奇襲攻撃して遂に太平洋戦争に突入、すべての産業活動は軍需生産に動員されることになった。
松下電器でも、翌17年4月ごろまでには、各分社、工場とも軍需品中心の生産体制に移行した。
特に無線会社は、14年に軍需部を新設して、軍用無線機部品の生産を初めていたが、17年から19年にかけて、軍の要請により、大阪府和泉北部、奈良県郡山、大阪府北河内郡に、それぞれ内田、郡山、四条の三工場を新設、航空機用の電装品・無線機、携帯無線機、方向探知機、レーダーなどの生産を始めた。
同じころ、軍から航空機用の真空管生産の要請を受け、十三工場で研究試作に成功、19年1月、大阪市内の戎橋に工場を開設して量産に入った。
文中の無線機の型式と機器詳細について
航空機用無線機               海軍 1式空3号隊内無線機電話機
方向探知機                 海軍 1式空3号無線帰投方位測定機
携帯無線機                 陸軍 95式5号無線機
レーダー                  陸軍 タチ6
航空機用の真空管              海軍 FM2A05A
 

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参考文献
本邦軍用無線技術の概観 大西 成美
日本無線史 第九巻 電波監理委員会
松下電器五十年の略史(昭和43年5月発行)
Yahooオークション出品商品
銘球列伝 FM2A05Aリンク先 http://totron.sakura.ne.jp/fm2a05a_tubes.htm