日本帝国陸海軍無線開発史

大西成美氏の「本邦軍用無線技術の概観」をベースに資料追加

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ハリクラフター社SX-28型15球全波受信機の機構と性能について

ハリクラフター社SX-28型15球全波受信機の機構と性能について日米開戦時の昭和16年に民生品として開発された最新鋭の通信型受信機ハリクラフター社のSX-28に関する詳細な説明が当時の無線雑誌「無線と実験」に掲載されています。本機の出所としては、日本国…

比島方面に於て鹵獲せる米軍無線機に就いて

「無線と実験」昭和17年12月号からの抜粋です。 比島方面に於て鹵獲せる米軍無線機に就いて 第五陸軍技術研究所 陸軍兵技中尉 柳川 1.緒言この度技術部隊の一員として従軍中、約1月半に亘り比島方面に於て皇軍が鹵獲せる無線機、通信施設等を調査した。これ…

15 参考・検討資料

15 参考・検討資料 海軍無線機03 海軍航空機の無線帰投装置の考察06 船の科学 日本の艦艇・商船の電気技術史 第7章 艦艇の無線兵器及び電波兵器(資料)10 海軍艦船搭載用「2号無線電話機」について(PDF版)11 日本海軍[擇捉型(310号 艦型)海防艦 艦型図]青…

試製5式軽便無線電話(電信)機

試製5式軽便無線電話(電信)機米軍の本土侵攻に対処するために準備された海軍の本土防衛部隊用の簡易無線機です。アルミ資材も枯渇状態になりつつある状況であり、金属ではなく木製ケースのものが採用されています。ここまでくると、すでに敗色が直前であるこ…

IFF(敵味方識別)ユニット

IFF(敵味方識別)ユニット IFF MarkⅢアンテナは、このSpitfire Mk IXEの翼の下部で、上に座っている乗組員のすぐ左に下向きに伸びているのが見える。 Mark IIIアンテナの垂直方向は全方向性であり、水平アンテナを使用した以前のバージョンよりも大幅に進歩…

AN/APS-13(SCR-718)後方警戒レーダー

AN/APS-13(SCR-718)後方警戒レーダー AN/APS-13(SCR-718)は、戦闘機で使用された「L」バンドの機上「後方警戒」レーダーである。レシーバー-トランスミッター、レーダー、410-420 MHz、パルス、IF 30 MHz、17本の真空管を用いた後方警告レーダーとして…

VHF送受信機 SCR522概説

VHF送受信機 SCR522概説 BC624/SCR522受信機技術データBC 624は、100〜150 mcの周波数範囲で動作するシングルコンバージョン、クリスタルロック、4チャンネルレシーバーです。リモートコントロール専用に設計されている。この装置は、10db s / n比で3〜4マ…

P‐51Dの無線装置

P‐51Dの無線装置P51操縦士訓練教本 (九州大学航空模型部のホームページ内の一コンテンツ)の中に無線装置の項目がありますので抜粋して紹介します。 無線装置最新のP‐51Dの無線装置は、VHF(超短波)送受信機、Detrola受信機、AN/APS-13後方 警戒無線セット、…