日本帝国陸海軍無線開発史

大西成美氏の「本邦軍用無線技術の概観」をベースに資料追加

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

4-1 大正年代に制定されたもの

4.陸軍各制式無線機の概説 4-1 大正年代に制定されたもの 4-1-1 乙種移動式無線電信機 4-1-2 Y型機上用送信機及びA型地上受信機4-2-1 15年式乃至88式各種機材真空管が第一次大戦中実用化されるに及んでこれを送、受信に使用し、軍無線の…

3.陸軍軍用無線機材の種類

3.陸軍軍用無線機材の種類 陸(空)軍における無線機は極めて多種多様にわたっているが、正式として制定したものは野戦用、移動用無線器材に限られており、遠距離用固定無線機については一般用のものを準制式品として採用したため、特記の要はない。移動用…

2.陸軍無線技術の沿革

2.陸軍無線技術の沿革 明治時代の末期にマルコニーの電波式無線電信の可能性が実証されると共に学術誌或は新聞紙上にその事を知った我国においては、当時通信事業は政府の管掌するところであったため、先ず逓信当局において調査研究が始められ、電気試験所…

1.陸軍無線技術の特質

1.陸軍無線技術の特質 無線技術は、その発生の段階からして通信をその目的として発展を遂げ来ったものである。今次戦争において、所謂電波兵器が開発され多量、多方面にわたって実用せられたが、これまた一方向的通信とも考えられ情報獲得の手段として利用…

日本帝国陸海軍無線開発史

本邦軍用無線技術の概観 日本帝国陸海軍電探開発史 海軍通信作戦史 真空管式無線通信機開発史 戦時軍用無線機余話

本邦軍用無線技術の概観 本文

本邦軍用無線技術の概観 大西成美 序 我々無線技術を駆使し、その恩恵を享受しておる人士にとつて、その輝かしい現在の成果、希望多き未来への発展に連なるものとして、過去における斯技術の歩み来た道についてふり返って考える見る事も興味あることであり、…