１１－１－５　96式空1号無線電話機

96式空1号無線電話機と称するもので、送信機入力15W、主として戦闘機用電話兼電信機で、送信機は水晶制御原振器附、受信機は高周波1段増幅、水晶制御局部発振兼第一検波、中間周波1段増幅、第二検波、低周波1段増幅のものである。

周波数範囲は4200乃至5500kcとなっている。
その後、これは電池菅使用を機上電源使用と改め、96式空1号無線電話機改1として実用に供せられた。
重量は18Kgで、通達能力は対地上約50浬とせられている。

本機の重要諸元は次の通りである。
用途　　　単座戦闘機用
通信距離　約50浬
周波数　　4,200-5,500Kc
送信機　　入力15W
　　　　　　　　　　　OSC・PA
　　　　　真空管　　　　UY-503
　　　　　　　　　　　　MOD（陽極変調）
　　　　　　　　　　　　UY-503
　　　　　電源　　回転式直流変圧器（入力12V）
受信機　　方式　スーパー　RF1　IF1　AF2
　　　　　　　　　RF　　Conv　 IF　　Det　　AF　　
　　　　　真空管　6C6－Ut-6A7－6C6－UY-76－UY-76
　　　　　電源　　回転式直流変圧器（入力12V）
空中線　　固定式空中線
整備数　　

周波数4.2から5.5Mc、出力7W、COPA(crystal oscillator power amplifier)方式、受信機はRF1、IF1、AF1のスーパーである。

f:id:minouta17:20220414104235j:plain