日本帝国陸海軍無線開発史

大西成美氏の「本邦軍用無線技術の概観」をベースに資料追加

手製本活動(その37:製本教室)

手製本活動(その37:製本教室)

平成27年09月24日実施した製本教室の制作模様です。

全体の教室模様です。
本日は、見学者のかたが1名参加されました。

 

おまけ1;本日は、表紙と本体部の合本処理の事前作業として、表紙に箔押しを行います。

 

おまけ2;自家製本の場合、本体部の印刷がネックとなります。
しかし、近年簡易製本サービスで安価なサービスが普及しています。
このサービスを利用し並製本(簡易製本)の背を切断し、再度上製本(丸背製本)の本体部に利用することができます。
このため、断裁機を使用せず、手作業て本の背の切断を行っているところです。

 


■表紙と本体部の合本処理丸背・角背チームの作業状況を以下に示します。

①事前に表紙と本体部を合わせ、チリがきれいにとれているか確認します。

②確認が完了すれば、水溶きボンドにて、背のみ表紙と本体部を仮接着します。10分程度で接着が完了します。

③表紙と本体部の見返しを接着する前に、チリ調整します。基本的には、糊付けにより2mm伸びますので、その分だけ事前に切断する必要があります。
 また、本体部の変形等にり、チリが斜めになった場合もこの時点で修正します。

④表紙と本体部の見返しをでんぷん糊を使用して接着します。この時クッキングペーパーを敷いておきます。

⑤次に、船底板を利用して溝をつけます。

⑥最後、溝に竹ひごをつけ、プレスして完了です。

 

■目引き、背固めの工程の丸背・角背チームの作業状況です。

①本体に紙バンドを巻き、丸い筒とヘラを使用して丸みだしを行います。(角背はこの工程は不要です)

②金鋸で背に1.5ミリメール程度に深さの溝を切ります。

③背に水溶きボンドを塗り、切った溝に麻紐を入れていきます。

⑤最後に和紙を背に貼って完成です。