日本帝国陸海軍無線開発史

大西成美氏の「本邦軍用無線技術の概観」をベースに資料追加

96式空2号無線機復元作業 修復作業記録 その9(平成30年11月17日)送信部前面パネルの加工とケース塗装作業

96式空2号無線機復元作業 修復作業記録 その9(平成30年11月17日)送信部前面パネルの加工とケース塗装作業 

平成22年6月に修復作業を開始し、平成23年1月で一時作業を中断していた。
7年後の今年から修復作業を再開するこことしたが、大変気長な話ではあるが目標を諦めることはありません。
受信部はオリジナル部品を活用した修復作業とし、送信部は欠落していたので、新規作成としてSSB化を目指します。
今回は、送信部の前面パネルの部品配置の決定とその加工を行い、ケース全体の塗装を実施した。

 

なお、SSB化の根幹であるフィルターの採用を検討した。
現在所有しているのは、メカニカルフィルターの国際電気の2種、コリンズの2種とクリスタルフィルターの1種の5つである。
MF-455-10AZ28はトランジスター用のためそのまま使用できない。コリンズ製は整合回路のQが低いこと、クリスタルフィルターは規格が不明であることから不採用とした。
このことから、国際電気のMF455-10Kを採用するこことする。時間があれば、それぞれのフィルターも実験したい。


96式空2号無線電話機改
http://minouta17.web.fc2.com/navy_96-ku-2.html

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参考文献
SSBハンドブック CQ HAM RADIO別冊 昭和44年12月発行 CQ出版社
アマチュア無線技術ハンドブック 無線と実験編 昭和37年7月発行 誠文堂新光社