日本帝国陸海軍無線開発史

大西成美氏の「本邦軍用無線技術の概観」をベースに資料追加

96式空2号無線電信機受信機部の修復作業記録 その3 (2016年02月29日)

96式空2号無線電信機受信機部の修復作業記録 その3 (2016年02月29日)

今回の作業は、カバーケースの塗装の前に、スピーカと電源コネクターを加工します。
その後、アルミのカバーケースに下地剤を塗り、最後にハンズで調合してもらった海軍の濃紺色のスプレイで仕上げます。
屋内で塗装すれば、問題がないのですが臭いが残るので、庭で塗装するのですが、何時も虫か塗装面に付着して塗装を台無しにします。
今回も同様でしたが、子虫1匹のみだったので被害は軽微でした。
塗装が完成すると、全体の組み立てと電源部のコネクターの接続作業して全て修復作業は完了です。
96式空2号無線電信機の受信機部のみですが動態保存できているのは、極わずかな台数でしょう。


最後に、12Vの発電動機を整備し、車載運用を実現する件ですが、保管倉庫を探すと発電動機(写真のもの)を発見しました。
ネットで落札したものと思われますが、落札した記憶がありません。
戦後のもののようですが、用途は不明です。
次回は、発電動機(ダイナモ)を整備し、96式空2号無線電信機受信機部と接続し運用試験を実施します。

 

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