4-4-21 4式飛3号無線機とム-4無線機
4式飛3号無線機
本機の重要諸元は次の通りである。
用途 近距離飛行機用(主として戦闘機用)
通信距離
周波数 送信 4~6Mc
受信 4~6Mc
送信機 出力 A2 A3 20w
OSC PA
真空管 807A- 807A
807A↑
Mod
電源 24V蓄電器及びコンバーター
600V350mA
受信機 方式 スーパー RF2 IF2 AF2
RF Conv IF IF Det AF AF
真空管 6F7(5)-6F7(5)-6F7(5)-6F7(5)-6F7(5)-6F7(3)-6F7(3)×2
6F7(3)↑
Osc
電源 送信機と共用
空中線 固定逆L型又は垂下空中線 H=0.8m、
接地 機体
4式飛3号無線機
本機の重要諸元は次の通りである。
用途 近距離飛行機用(主として戦闘機用)
通信距離
周波数 送信 4~6Mc
受信 4~6Mc
送信機 出力 A2 A3 20w
OSC PA
真空管 807A- 807A
807A↑
Mod
電源 24V蓄電器及びコンバーター
600V350mA
受信機 方式 スーパー RF2 IF2 AF2
RF Conv IF IF Det AF AF
真空管 6F7(5)-6F7(5)-6F7(5)-6F7(5)-6F7(5)-6F7(3)-6F7(3)×2
6F7(3)↑
Osc
電源 送信機と共用
空中線 固定逆L型又は垂下空中線 H=0.8m、
接地 機体
本資料が4式飛3号無線機のものとは断定できないが、接続要図には萩3無線機とあり、諸元表には飛 萩3無線機との表記がある。
このような表記は、民間のメーカーでよくみられ、軍の制式呼称ではなく秘匿のための呼称したものである。
例えば、風-31(電波誘導機)、雲-1号、雲2、雲3(電波探索機関係)、桜4(電波高度計)などの呼称がある。
日本電気では、R金物、β金物、SH-4金物(海軍の電波探信儀関係の機器 )の呼称されている。
安立電気では、95式短3号送信機(CC3金物)、96式空2号無線電信機(H2金物)、N2金物(単座航空機用))の呼称されている。
日立製作所では、電波探信儀(S-23、S-24金物)、短波移動用無線機(ES-1金物)、航空機用超短波無線機(U-3改、萩-1号金物)、落下傘部隊用短波無線機(地4号、椎-20金物))の呼称されている。
川西機械製作所では、雲3号電波高度計、杉3号及び杉4号送信機、風1号電波探信儀、風9号電波探信儀、TI金物)の呼称されている。
ここでは、日立製作所で使用されていた航空機用超短波無線機(U-3改、萩-1号金物)に萩の名称があることから航空機用無線機は「萩」の名称と断定できる。
このため、萩3無線機が飛3号無線機とは同じであることは間違いないと思われる。
このような表記は、民間のメーカーでよくみられ、軍の制式呼称ではなく秘匿のための呼称したものである。
例えば、風-31(電波誘導機)、雲-1号、雲2、雲3(電波探索機関係)、桜4(電波高度計)などの呼称がある。
日本電気では、R金物、β金物、SH-4金物(海軍の電波探信儀関係の機器 )の呼称されている。
安立電気では、95式短3号送信機(CC3金物)、96式空2号無線電信機(H2金物)、N2金物(単座航空機用))の呼称されている。
日立製作所では、電波探信儀(S-23、S-24金物)、短波移動用無線機(ES-1金物)、航空機用超短波無線機(U-3改、萩-1号金物)、落下傘部隊用短波無線機(地4号、椎-20金物))の呼称されている。
川西機械製作所では、雲3号電波高度計、杉3号及び杉4号送信機、風1号電波探信儀、風9号電波探信儀、TI金物)の呼称されている。
ここでは、日立製作所で使用されていた航空機用超短波無線機(U-3改、萩-1号金物)に萩の名称があることから航空機用無線機は「萩」の名称と断定できる。
このため、萩3無線機が飛3号無線機とは同じであることは間違いないと思われる。
飛3号無線機と4式飛3号無線機の相違について
飛3号無線機の受信機の真空管は金属管のUS-6F7か同等管のMC804Aが採用されていたが、4式飛3号無線機の受信機ではST管のUt-6F7に変更となっている。
これは、金属管の生産の歩留まりが悪く、従来型のST管のほうが供給能力が高かったためと思われる。
受信機は電話運用のためBFOも省略している。
送信機については、専用の発振管・変調管807Aを設けて電話運用の円滑さを狙っている。
なお、4式飛3号無線機とム-4無線機は同種のものと思っていたが、以下のようにム-4無線機は電話運用のため専用の変調器や新型真空管を採用するなど大幅な改良・改善が図られおり、別機種と考えてもいいだろう。
飛3号無線機の受信機の真空管は金属管のUS-6F7か同等管のMC804Aが採用されていたが、4式飛3号無線機の受信機ではST管のUt-6F7に変更となっている。
これは、金属管の生産の歩留まりが悪く、従来型のST管のほうが供給能力が高かったためと思われる。
受信機は電話運用のためBFOも省略している。
送信機については、専用の発振管・変調管807Aを設けて電話運用の円滑さを狙っている。
なお、4式飛3号無線機とム-4無線機は同種のものと思っていたが、以下のようにム-4無線機は電話運用のため専用の変調器や新型真空管を採用するなど大幅な改良・改善が図られおり、別機種と考えてもいいだろう。
無線機接続要領図と全体概要
ム-4無線機
本機の重要諸元は次の通りである。
用途 近距離飛行機用(主として戦闘機用)
通信距離
周波数 送信 4~6Mc
受信 4~6Mc
送信機 出力 A2 A3 20w
OSC PA
真空管 PH1 - 807A×2
PH1-PH1-807A×2
Mod
電源 24V蓄電器及びコンバーター
600V350mA
受信機 方式 スーパー RF2 IF2 AF2
RF RF Conv IF IF Det AF AF
真空管 6F7(5)-6F7(5)-6F7(5)-6F7(5)-6F7(5)-6F7(5)-6F7(3)-6F7(3)×2
6F7(3)↑ 6F7(3)↑
Osc BFO
電源 送信機と共用
空中線 固定逆L型又は垂下空中線 H=0.8m、
接地 機体
本機の重要諸元は次の通りである。
用途 近距離飛行機用(主として戦闘機用)
通信距離
周波数 送信 4~6Mc
受信 4~6Mc
送信機 出力 A2 A3 20w
OSC PA
真空管 PH1 - 807A×2
PH1-PH1-807A×2
Mod
電源 24V蓄電器及びコンバーター
600V350mA
受信機 方式 スーパー RF2 IF2 AF2
RF RF Conv IF IF Det AF AF
真空管 6F7(5)-6F7(5)-6F7(5)-6F7(5)-6F7(5)-6F7(5)-6F7(3)-6F7(3)×2
6F7(3)↑ 6F7(3)↑
Osc BFO
電源 送信機と共用
空中線 固定逆L型又は垂下空中線 H=0.8m、
接地 機体
送信機
変調機
受信機
管制器、空中線同調器
直流発電機
最後に中国新聞社の読者投稿記事(平成3年(1991年)12月15日)を紹介しておく。