日本帝国陸海軍無線開発史

大西成美氏の「本邦軍用無線技術の概観」をベースに資料追加

4-4-22 飛4号無線機

4-4-22 飛4号無線機
本機の重要諸元は次の通りである。
用途   編隊内用
通信距離 
周波数  44~50Mc
送信機  出力   A3 7w
         OSC  PA
     真空管 807A-807A×2
             Mod
     電源  24V蓄電器及びコンバーター
         500V230mA
受信機  方式 スーパー RF2 IF2 AF2
         RF   RF Conv  IF  IF  Det   AF   AF
     真空管 6F7(5)-6F7(5)-6F7(5)-6F7(5)-6F7(5)-6F7(5)-6F7(3)-6F7(3)×2
                               6F7(3)↑      6F7(3)↑
                   Osc        BFO
        電源  送信機と共用
空中線  固定/型 H=0.8m、
接地 機体
本無線機は、送信機は3周波切替(水晶発振)受信機の局発も水晶制御である。
99式移行の機上用無線機においては、送信用高圧をそのまま受信用に使用するため、各受信管に高抵抗によるドロッパー兼デカップリング回路を使用しているのが特徴である。
無線機接続要領図

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送信機

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受信機
 
参考文献
本邦軍用無線技術の概観 大西 成美
日本無線史 第九巻 電波監理委員会
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