日本帝国陸海軍無線開発史

大西成美氏の「本邦軍用無線技術の概観」をベースに資料追加

11-1-9 98式空4号隊内無線電話機

11-1-9 98式空4号隊内無線電話機
98式空4号隊内無線電話機は多座機用で、周波数範囲30乃至50Mc、送信機入力40W、送受信共水晶制御で楽音送信も可能となっている。
その重量35Kg、通達能力対機20浬とせられている。
本機の重要諸元は次の通りである。
用途   多座機用
通信距離 20浬
周波数  30乃至50Mc
送信機  入力40W
          OSC  PA
     真空管 UY-807-UY-807
                     MOD UY-807
     電源  回転式直流変圧器(入力12V)
受信機  方式 スーパー RF1 IF1 AF2
         RF Conv IF  Det  AF  AF 
     真空管 6K7-6A8-6K7-6B8-6C5-6V6
          OSC X-tal BFO 6J7 
     電源  回転式直流変圧器(入力12V)
空中線  固定式空中線
整備数  
VHF帯を使用する編隊内連絡用無線機であって、周波数30から50Mc、出力20W、A2 A3可能、送受信共水晶制御である。
受信真空管は国産のメタル管6K7、6J7、6A8、6V6を使用した。

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参考文献
本邦軍用無線技術の概観 大西 成美
日本無線史 第十巻 電波監理委員会